
古い着物を染め直して活用する方法を紹介する、「京彩都」豊岡支部主催の「思い出きもの再生展」が2010年3月17日から3月19日の間開催され、盛況のうちに幕を閉じた。
文字通り着物を新しく染め直し、古くしみがつくなどした着物をまるで新しい着物のように再利用する着物の再生。思い出に残る着物だけどしみなどのせいで着られなくなり、それでも場所の管理や保存などで手のかかる着物を蘇らせるという企画だ。
会場には再生着物の見本を30点展示。若い女性向けの訪問着もうす茶色だったものを染め直し濃い茶色にすることでしみを消し、40代から50代向けの落ち着いた訪問着に仕上がっていた。若い頃着ていた訪問着をこういった形で再生し、年を重ねた今着る、といった再利用の形を提案。思い出として残しておいたものをまた着れる、というのは女性にとって嬉しいことではないだろうか。
着物の縫い目などをほどかずに染める「通し染め」という新手法も紹介。この手法なら38,000円という格安の値段で着物を再生することができる。タンスの隅でなんらかの事情で着ることができず着れなくなった着物が眠っている方は、この方法で新たな着物に蘇らせてみるのもいいかもしれない。
NPOヒロバ-京彩都毎日jp-思い出きもの再生展