テンプスタッフ株式会社は、2011年6月からプロジェクトリーダーの採用を拡大している。
今回の動きは、さまざまな経験を有する幅広い人材を獲得するためのもので、採用後は、それぞれの経験に応じた研修が実施され、個人個人が修得している“業務ノウハウ”や“サポート力”を活かした、リーダーとしてのマネジメント力習得が図られる。
また、人事評価制度や登用制度を導入し、経験やスキルに応じた管理職へのキャリアプランも併せて提供される。
採用は、首都圏、西日本、九州など幅広い地域で実施されるほか、東日本大震災の被災地からの転居者が、転居先での安定的な生活基盤を確立したいケースに応える就労支援につなげていくといった意図もある。
同社では、今回のプロジェクトリーダー採用拡大を活かし、アウトソーシング事業のサービス力向上と競争力強化を実践し、2012年3月期同事業連結業績は、28.9%増の240億円を目指しているとのこと。
派遣のような非正規社員が増えると、その社員が働く現場と、管理側とのかい離が生まれる。納期の短縮化を実現するためには、現場での臨機応変な対応が増えることになり、中長期的な戦略や、あるべき設計図が描けなくなってしまう弊害も、顕著なものとなっているようだ。中間にあるプロジェクトリーダーの役割は、両者の「橋渡し」だけでなく、瞬時の「判断」役も担うことになり、ますます多忙さを極めるが、使い捨てにしたくはないポジションであることは間違いないわけで、人材を提供する分野における新しいリーダー像の形成を期待したいものだ。
テンプスタッフ株式会社リリース